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鈴木マサホひとくち日記 |
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●7月 1日
引越しが一段落した。といっても新しい事務所にはダンボール箱が詰まれて足の踏み場もない。そこで折りたたみの椅子やラックを買いに行って資料や書籍をともかく収納を始める。土山さんにエアコンも付けてもらって、快適な夏を過ごせそうだ。
午後、市役所の友人の職員さんの告別式に参列。
夕方から深夜にかけて、事務所の整理と事務所移転の案内を兼ねた葉書レポートの編集作業。
今度の事務所は日当たりもよくて、10坪の広さで、10数人の会議もできる。事務所お披露目のオープニングのサロンを7月26日(土)の午後1時から夕方7時までやる予定。ぜひお越しください。会費は1500円。またお近くに来られたら、ぜひお立ち寄りください。
●7月 2日
わが議員団の他都市調査でみちのくは東北地方へ。伊丹から仙台に飛ぶ。
仙台市では市役所にて「せんだい・宮城フイルムコミッション」の設立について。ぼくは団長なので、挨拶をするのが役目。観光交流課の若い課長さんから設立の経過や概要、推進体制や実績、今後の展開と課題について説明を受けて質疑。
フイルムコミッションとは、映像製作に際してロケ地の情報やロケ隊の受け入れなどに協力をして、シティセールスをし、映像文化の振興をしようというもの。近年各都市でフイルムコミッションが設立され、京都市でもその設立が準備されているところだが、映画の発祥の地、わが京都は様々な映画やテレビドラマのロケーションが行われているが、その映像文化のストックが生かされていない状況がある。「せんだい・宮城フイルムコミッション」は設立されたところだが、その心意気に感心する。観光客5000万人構想の実現のためにも、そしてシティセールスをもっとするために京都市が音頭をとって京都でのフイルムコミッションの設立が急がれる。財政総務委員会で産業観光局といつか質疑をしよう。
その後、昨年6月のワールドカップで会場となった宮城スタジアムを視察。宮城国体用に建設された宮城スタジアムは、ワールドカップのために270億円の巨額な総事業費が費やされた立派なスタジアム。その巨大さに驚く。祭りの後は、維持費だけでも年間2億8000万円かかるという。そこで、思い切って条例を改正して、使用料の減免措置をして県民の利用を図り、結婚式が出来るようにした。ワールドカップが残した負の遺産をどう生かすことができるのか、いささか疑問だ。でかいものを創ったらええという時代は終わった。
●7月 3日
陸前海岸をバスで北へ。リアス式海岸の海と山に囲まれた人口6万人の水産都市、気仙沼市へ。
気仙沼・本吉広域防地災センターを視察。副議長さんもご挨拶をいただく。1市5町で構成され人口11万人を対象。5月末にも地震があったが、三陸海岸の各地は、幾度となく津波の大きな被害を受けてきた。そこで、防災基地建設モデル事業として平成6年に竣工、防災教育の場として、津波コーナー、地震体験コーナー、煙体験コーナーなどがあり、すでに10万人の来館している。気仙沼市が自主開発した潮位津波観測システムも設置されており、津波対策に力をそそいでいる。京都の市民防災センターは南区に数年前にオープンしているが、ぜひいちど見学に行ってください。
昼に食べた「まんぼう」や「ほや」それに「ふかひれ」は珍味だった。途中、断崖絶壁の碁石海岸にも立ち寄ったがウミネコが群舞していた。そして日本で最初の第3セクターの鉄道として有名な三陸鉄道は、南リアス線に乗って釜石へ。レトロ調の車両は郷愁を誘うが、トンネルが続き地下鉄にのっている感じ。鉄のまち釜石は、溶鉱炉が止まり、人口が2万人減少したという。
●7月 4日
雨の中、釜石からバスで峠を越えて、民話のまち遠野を経由して、岩手県は人口29万人の盛岡市へ。
市役所で「もりおかまちづくりー出前講座」について説明を聞く。この5月市会でぼくが代表質問で質疑をした市民参加推進条例に関連して、その具体的なプランの中で出前トークをやることになっているのだが、盛岡市では、生涯学習の観点から、昨年10月から盛岡市生涯学習推進本部、教育委員会の生涯学習スポーツ課が事務局となって出前講座の取り組みを進めている。各課各局にまたがり、ゴミ問題や介護の話、消費者講座などおよそ50ほどのメニュー、「お品な書き」があり、各課の課長らが講師となって、市政の理解と市民参加のまちづくりを推進している。会場は、市内にある190の自治公民館がその会場となり、行政としての説明責任を果たし職員自らの学習・研修の場にもなるという。今年度になってすでに16件の講座が行われてきたという。これらを参考にして、財政総務委員会で京都市の出前トークの実現に向けて質疑をしたい。
昼は名物「わんこそば」を63杯食べた。トップは2期目の30代の某議員で107杯だった。花巻空港から伊丹へ。共産党議員団も他都市調査に行っていたらしく伊丹からの空港バスで呉越同舟。京都に着いたのは夕方7時過ぎであった。
●7月 5日
事務所にて、市民派議員レポートの校正と本棚に色々な資料をともかく収納する作業。ぼくがこの間冊子にしたものを集めて、事務所に来ていただいた方に目に付くようにコーナーを作る。
1987年から91年までの1期目の活動報告として自費出版した「なんだ坂こんな坂」は、当時社会党の委員長だった土井たか子さんに帯を書いてもらった。また2期目は91年から94年までの「なんだ坂こんな坂パート2」は、ユニプランの伊藤順君が編集してくれた。また95年から98年までは「われらが京都へ」と題してものは、菅直人さんと加藤登紀子さんに推薦の言葉を書いてもらった。96年の5月市会での同和行政のあり方を巡る質問「同和行政と制度疲労―自縛からの脱却をー自立と自治をキーワードに」は、自分で言うのもオコガマシイが、労作で必読だよ!また大学院での修士論文とレポートをまとめた「京都自治体論―21世紀・京都グランドビジョンへの提言」も残部があるのでぜひ読んでみてや。事務所に来られたら、ぜひ手にとってね。
●7月 6日
所用でドライブがてら宇治に。第2京阪道路と京滋バイパスのインターチェンジのあたりの変わりように驚く。近年、京都市の南部は、高度集積地区として京セラのビルができ、また高速道路の工事も始まり、鴨川や宇治川にも橋脚ができて道路網が充実していたことを実感する。
夕方、吉田は地元の大元講社の役員会。わが鈴木の家の墓は神楽坂を上がった吉田神葬墓地にある。吉田神道で、祖先の祭事は吉田神社の階段の前にある祖霊社というところで行われるのだが、その祭事などを司るのが大元講社だ。ぼくも親父に成り代わって近年、長老らに教えてもらいながら末席に連なっている。吉田は節分祭や吉田山山頂の「紅燃ゆるの碑」が有名だが、講社長の鈴鹿隆男さんが書かれた「吉田探訪誌」(ナカニシヤ出版刊)は、郷土史としても優れた本だ。ご一読を。
●7月 7日
京都市会では、昨年来、各常任委員会を第2週と4週に開催することにした。今日は第2週の月曜日なので財政総務委員会の日。総合企画局から、左京区下鴨野々神町市有地の活用方針について説明がある。この市有地は、田邊市政の時代に篤志家が健康都市構想に役立てて欲しいと京都市に寄付されたものだが、様々な経過の中で現在は「びぶら北山」という住宅展示場になっている。福祉施設の建設をという地元住民の請願もかって採択をしていたが、これから3年間かけて福祉施設建設に向けてようやく動き始めた。地元市民が参加するワークショップなど開いて、市民に喜ばれる施設建設を要望する。
その他、「大学のまち京都推進懇話会」の報告や、理財局では道路舗装業者の談合問題、産業観光局とは、ものづくり産業調査や京野菜の安全性などが質疑される。昼過ぎには散会。
午後は、来週から議員団室が4年に一度の改装工事に入るので、ともかく一旦荷物を出す作業。若いスタッフが大活躍。ぼくは指示を出したり、ロッカーや本棚の資料の整理でたいへん。
夜は、新事務所の内々のお披露目で選挙の中心メンバーであった地元のわが後援会のメンバーらに集まってもらう。なんと25人がワイワイと座れた。広い事務所に移れてよかった。
●7月 8日
午前中、浄土寺は錦林車庫横の介護施設の「花友しらかわ」へ。ご近所の方がデイケアサービスを受けられることの相談。
午後は、ひたすら議員団室の荷物の整理。この1ヶ月余、自分の事務所と議員団室の荷物の整理でほんまに疲れるぞ。途中、合間を見て、都市計画局開発指導課に行って市原野バイパス付近における不法開発の是正問題や地球環境政策課に行って太陽光発電の市の助成制度のことで担当者と協議。
夕方は、同志社の今出川キャンパスへ。同志社総合政策科学研究科の「事業評価システム論」に。この春博士過程を修了した宇治市職員の松田さんが「費用便益分析」の実例として「医療費自己負担分助成制度」をモデルにして講義。総合政策科学研究科には開講以来、多くの自治体職員が派遣や自費で勉強に来ていたが、忙しい仕事をこなしながら、論文を書くのもたいへん。博士過程修了、おめでとう!来週7月15日(火)午後6時25分から、ぼくが「体験的製作評価論」として講義をする。来聴歓迎。ぼくも来春には、博士課程に行こうかな!
●7月 9日
午前中、宇多野ユースホステルの改築問題で関係者と協議。宇多野ユースホステルは、2年ほど前に議員団で視察に行き、議員団としても改築の要望を提出していたが、筑後43年が経ち、老朽化している。現在宿泊客は年間3万人、内1万人は外国人が利用している。観光立国を目指す日本としても観光客5000万人を目標としている京都としても宇多野ユースホステルの改築は急がれる。産業観光局と質疑をしよう。
午後は、京都市都市計画審議会に初めて出席。この審議会は、都市計画法にもとづき、学識経験者や関係行政機関や市議会議員など28人で構成されている。この5月から2年間の任期。会長に川崎清京大名誉教授を選出。
議案は、京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)に係わる用途地域や地区計画の変更や決定について。まずは伏見区は高度集積地区、京セラビル前の竹田油小路通の沿道街区の用途地域と高度地区の変更について。次に、四条通は河原町から烏丸までの地区を風俗営業店を規制し、建築物の形態や意匠の制限をして、風格と華やぎのある都心空間の形成を図るという四条通地区計画の決定、さらに上賀茂の京都産業大学がサッカー・ラグビー場を建設するということで京都産業大学地区地区計画を変更するという議案。学識経験者の方々はほとんど発言がないが、ぼくも京都産業大学の施設計画については発言したが、共産党の議員は、ああでもないこうでもないとよう喋る。喋りすぎやぞ!で、それぞれ挙手で賛成・反対の意思表示をして可決して終了した。
夜は、京都高野川ライオンズクラブの今期の初例会。この7月からぼくが会長ということで緊張して挨拶をさせてもらう。モットーは「和の心」。少ないメンバーだけど和やかに楽しくやろうということ。親クラブの天神川ライオンズクラブの皆さんも多数来ていただいた。
●7月10日
午前中、左京区役所では、区長らと京都まつりのパレードのことや北部地域の諸課題や下鴨野々神町の住宅展示場「びぶら北山」の今後の活用問題など意見交換。そして、隣のわが母校第四錦林小学校の新任の校長先生を表敬訪問、またマンション建設問題で車両の出入り口が門の前になるということで、色々と心配が予想されるペスタロッチ保育園の園長と懇談。
午後は、議員団室の改装のために荷物をダンボール箱にまとめる作業。このところこんな作業ばっかり。学生時代、ぼくは色々なアルバイトをしたが、引越し屋さんのバイトはええ稼ぎになった。
夜は、今枝徳蔵議員がオーナーの「横綱」で鱧シャブを食べながら、今後の議員団運営や来年2月の市長選挙に向けて協議。桝本市政の2期をきっちり検証することが必要だと思う。夏休みが終われば、市長選挙のことを本格的に議論をし始めることになるだろう。なお、この5月から議員団室に来てもらっている青木さんは元気なお嬢さん。議員団室に電話をしたら中野君か彼女が出る。今後ともよろしく。
●7月11日
午前中、水道局左京営業所では、福祉施設の水道料金の減免について相談、また隣の左京土木事務所では、近衛広場の改修の計画案を見せてもらう。地元の要望事項がほぼ的確に取り入れられたと思う。昼過ぎ、「住みよい京都をつくる婦人の会」の前左京支部の会長の野口さんを見舞う。お元気そう。もう90歳を越えられている。
夕方、近衛広場のことで、地元近接住民との協議。公衆電話の撤去のことや水道栓の引き込みや今後の管理のことなど協議。ほぼ地元との了解を得られるが、公衆電話のことはNTTに頼んで撤去してもらうことで決着をつける。
夜は、若い友人に連れられて、事務所近くは「エル・ラティナ」へ。メキシコの香りがする店。マスターがプロレス好きで楽しい人。久しぶりにテキーラとラムを飲む。
●7月12日
葉書版市民派議員レポートの印刷が上がってくる。一枚の葉書の両面に事務所移転のお知らせやこの5月市会の代表質問や市民参加推進条例のこと、さらにサマーサロンのお知らせなど情報が満載。読んでや!
その発送をするべく、朝から事務所のパソコンに向かい、ひたすら名簿整理。議員にとって名簿はお金より大事な財産。亡くなった方や引越しをされた方などをチェックする。目が疲れた。
夕方は、事業系のゴミの収集をしている業者の「みどりの会」の勉強会。福山哲郎参議院議員が廃掃法の改正を巡って国会における不法投棄問題の議論や今後の環境行政の方向について講演。この10年、国も京都市も環境行政が随分変わってきた。家電リサイクル法や容器包装リサイクル法などリサイクル社会への脱皮が図られているが、発砲スチロールなどの処理の問題など現場で仕事をしている人たちは、その対応に苦労している。市民の分別リサイクルへの協力も大切だが、いかにその受け皿を作るのかがこれからの課題。環境で飯を食う方法がもっと考えられなければならない。
●7月13日
左京区南部体育振興会グランドゴルフ大会が少雨決行で第四錦林小学校の校庭で開催。各体育振興会の役員さんを中心に100人近い人が雨に濡れながらプレー。ゴルフが上手な人が必ずしも成績がいいかというとそうでもなさそう。8ホールを24打ぐらいで回るのが平均みたい。ゲートボールのような団体競技でもないので、高齢化社会では流行しそうだ。
午後は、市民派議員レポートを発送する準備作業で昨日に続いてひたすらパソコンで住所の整理。
夕方、来年の大豊神社のお祭りで剣鉾をさす人のお宅にうかがって桜の枝の伐採の相談。日曜日だというのに、夜は事務所で15日の同志社の大学院の「事業評価システム論」の授業の講義のためのレジメ作りを始める。
●7月14日
午前中、事務所で発送の準備。
午後、議員団室で京都造形芸術大学客員教授の仲尾宏さんと。この秋、11月24日に京都造形芸術大学内の京都芸術劇場春秋座で公演が予定されている「わらび座」のミュージカル「つばめ」の公演京都実行委員会のことで相談。このミュージカルはジェームス三木氏の脚本によるもので朝鮮通信史を題材にした作品だそうだ。協力をすることにする。
その後、この秋にぼくも参加を予定している京都市会の海外行政調査の視察について協議。環境行政や福祉行政の勉強と姉妹都市との交流を目的にヨーロッパに行くことを決める。
夜は、ぼくも運営委員をしている共同作業所「福祉工房P&P」の運営委員会。4年目を迎えて、ほぼ順調に運営されているが、課題も多い。みんなで知恵を出し合う。この会議の会場が、なんと四条の室町下がるで、祇園祭は宵々々山で、賑わう。数年ぶりに涼しい宵々々山を散策。もうすぐ梅雨も明けて京都は本格的な夏の到来だ。
●7月15日
今夜は、同志社大学総合政策科学研究科の「事業評価システム論」でぼくが「体験的政策評価論」と題して講義をする日。
朝からレジメ作りに没頭。96年にぼくは議会選出の京都市監査委員を経験しているが、主にその経験を「これからの政策評価システム」(中央経済社刊)に書いたのが元のテキスト。それから4年経って、地方自治体も随分変わったが、包括外部監査や行政監査も含めて監査制度のこと、そして、この5月の市会でも質疑をした行政評価システムや公共事業再評価システムのことなどを講義するために、京都市情報館の各ホームページをチェックし、レジメを書き、また代表質問とその答弁を参考資料として学生に渡すべくまとめる作業と印刷を仮住まいの議員団室で。
6時過ぎに今出川キャンパスは講武館という教室で20人弱の社会人を含む学生にインターネットを使いながら講義。いかに透明で公正な自治体を作るのか、そのツールとして監査制度や行政評価システムが重要で、また議会の役割も大事なことなどを90分間喋る。一応みんな真剣に聞いてくれていた。事業評価システム論の最後の授業だったので、ほっと一息。わがゼミの師匠伊多波先生や講師になっていた兵庫県庁や宇治市の職員と一緒にビールで乾杯。来春には博士課程に行きたいな!
●7月16日
午前中、ひたすら市民派議員レポートの発送準備。
午後は、京都高野川ライオンズクラブの計画委員長のアピカルイン京都の支配人の灘井さんと左京区の小学校7校に国際平和ポスター展の応募のお願いに画用紙を持って回る。毎回100枚ぐらいのポスターが集まって、審査の結果表彰される。ライオンズクラブのアクティビティのひとつ。
市役所では、「民族(外国人学校)における大学入学資格と財政措置を求める文化人・知識人の要請」に関係者が来られて、ぼくが仲立ちして、国際交流推進室と教育委員会の担当者と懇談。かっては愛知県立大学で現在は龍谷大学で長年、外国人の人権問題に取り組まれている田中宏先生とは、25年ほど前に国際交流を考えるシンポジウムで出会っている。田中先生やオモニたち、学校関係者たちが切々と訴えられた。この17年市会でぼくは、「共生のまちづくり」を政策提言の一つの柱にしてきた。成果も随分あったが、課題はまだまだ多い。
夜は、市役所OBの友人のお母さんが亡くなり通夜で京田辺市へ。まちの変わりように驚く。
●7月17日
ひたすら発送作業。午後は、きょうと教組を訪問して書記長と懇談。現場でがんばっている教員たちのことが話題。
また京都地方自治総合研究所と自治体議員の交流会。民主党の府市会・市町村議員らを中心に20人ほどが集い、自己紹介の後に自治体で働く職員との連携や財政問題や京都府の地方振興局の統合問題などを議論。若い議員が増えて議論も活発になってきた。
その後、議員団室では今後の議員団の運営について、関係者と協議。
夜は、新人の隠塚議員と環境局のメンバーらと京都市の環境行政のあり方について議論。公の委員会では率直に議論できないこともあり、膝をつきあわせながらワイワイやることも意味がある。ぼくは、早々に事務所に戻って、スタッフが封筒詰をしてくれていた議員レポートの最終チェックに深夜までかかる。抜けていた人がいたらゴメン!
●7月18日
地元の郵便局にこの間準備をしてきた議員レポートの発送をするべく山ほどの封書と葉書を持参して、料金別納や市外特別のハンコを押して、数量を確認してもらう。郵送代は政務調査費から支出できるので経費的には助かるが、この2週間ほどわが事務所は発送作業でたいへんだった。ボランティアで手伝ってくれたみなさん、ありがとう。ようやく発送作業もひと段落。後は、地元のみなさんにぼく自身が配達する作業が残る。週明け頑張るぞ!
午後、京都王仁ライオンズクラブチャーターナイト(認証状伝達式)。京都に住む在日韓国人の人たちのライオンズクラブの発足の記念式典。ぼくは京都高野川ライオンズクラブの会長ということで参加。「共に生き、共に育むためにウイ・サーブ」が金本会長のスローガン。国際協会の会長も来られ、歌舞団の踊りや歌もあり盛大な式典だった。
その後、京都市役所は、自治労市職公室支部のビア-パーティ。総合企画局、総務局、市会事務局、監査事務局らの親しい職員らと懇談。
●7月19日
このところ「ひとくち日誌」を更新するのが、遅れている。気合を入れ直してパソコンに向かい、また資料整理。
同志社の大学院総合政策科学研究科の同窓会、総政会の役員会。来る11月23日に総会を開催するべく準備の会議。今春の選挙で、総合政策科学出身で当選したり落選した人が8人いるということで、彼らに総合政策と地方自治を語ってもらおうということになって、ぼくがその会の設計をすることになった。府会議員になった中小路君や上村君もそのメンバー。同窓生以外の人も参加できるような公開のシンポジウムをしたいと考えている。ご期待ください。
夜は、聖護院の夏まつりが錦林小学校で。地震を体験できる起震車もあって、消防団や婦人会や少年補導委員会など地元の各種団体のなど役員さんがゲームコーナやみたらし団子にカキ氷などの模擬店を出して大活躍。ぼくも聖護院に事務所を構えたので地元の住民としてテントの後片付けを手伝う。
●7月20日
「左京区総合防災訓練」が岩倉は先日オープンした岩倉東公園で。岩倉3学区の自主防災会、消防団、住民のみなさんを中心に1200人の参加。左京区役所、左京消防署職員、医師会が大活躍。水道局、大阪ガスに関西電力、NTTに警察なども参加。ヘリコプターによる食料の投下や消防団による放水訓練などおよそ2時間にわたる訓練。最後に他の左京区の府市会議員ら来賓ということで紹介をしてもらう。さほど暑くなくてよかった。
昼、事務所でドット・ジェイピーの議員研修・インターン生の学生を面接。同志社の西村さんと立命の江上さんの二人の女子学生。僕にとっては8期目、15人目かな?8月9月に事務所や議員団室でぼくに同行している彼女たちをよろしく。この夏、前期までのインターンの諸君、合同コンパをやるぞ!そのときは集まれよ!
昼過ぎは、岡崎は東山二条の酒房「ふかお」の30周年のお祝いの会。常連というほどでもないが、京都会館の帰りなどに時たま立ち寄る店で、70歳を過ぎたおじさんとおばさんには味がある。議員を辞めたら、老後にああいう店をやるのもいいなと、ふと思う。
宴たけなわの時に抜けて、議員団の役員らと今後の団運営のことなどについて協議。色々と課題はあるので、団長として頭が痛いよ。
「京都原爆展」を覗く。峠三吉没50周年ということで峠の詩やヒロシマ・ナガサキの惨状のパネル展。わが親父は今も元気だが、学徒動員でヒロシマで被爆をしている。ぼくは被爆2世だ。頭髪が薄くなるのも仕方がないが、白血病になるのではないかと、多感な青春時代は不安に思っていたものだ。
夕方は、北白川天神宮境内での北白川夏祭りと錦林車庫西の日吉神社境内での夏祭りをハシゴ。友人、知人に挨拶し、ビールを飲んで焼きぞばや串かつを食べる。この10年近く、地域の人たちによる夏祭りが活発になってきた。夏休みに入った子供たちは、浴衣を着て金魚すくいやビンゴゲームで楽しそう。これを「地域力」というのだろ。お世話されているみなさん、ご苦労さん。
●7月21日
鎌田明彦さん著「夫婦創姓論―選択性夫婦別姓論に代わるもう一つの提案」(マイブック社刊)・バリアフリー出版を祝う集いに参加。バリアフリー出版とは、目の不自由な人に読んでもらえる形で出版することで、墨字本(活字本)と同時に点字図書と録音図書で出版することだそうだ。鎌田さんは京都府の職員で今春退職され、自治労運動や特に視覚障害者の福祉運動に係わって来られて、ETEマーク運動などに取り組まれ、お祝いの集いには公共図書館で働く視覚障害者が遠方からも盲導犬とともに参加されて盛況。彼の福祉施策の提案の実現に向けて宿題がある。
午後は、住宅建築のことで高校の先輩から相談ごと1件。夕方から事務所にこもって「ひとくち日誌」書きと明日の財政総務委員会での質問メモづくり。連休はこうして終わった。
●7月22日
財政総務委員会。
理財局からは、02年度の一般会計決算概況について報告。法人市民税が100億円を越える減収となり、2年連続の赤字。家計や企業会計と同様に京都市財政も火の車。ぼくは、5月市会の質問を踏まえ、財政改革プロジェクトチームが今後どのように予算編成システムを作っていくの等を質疑。
総合企画局からは、市民参加推進条例の施行について、特に審議会委員の選任やパブリックコメントについて報告があり、ぼくは、先日他都市調査で視察した岩手県盛岡市の「出前講座」の実情を踏まえ、京都市が計画している「市役所出前トーク」の実現の意義について質疑を交わす。
産業観光局とは、これも仙台市でその実施状況を聞いてきた「フイルムコミッション」について、京都市でも設立が準備されているので、いかにシティセールスをするのか、その方向性について。
また左京区は北部の別所、花背、広河原、久多のJAの営業所が統廃合される問題で、移動購買車の対応など行政として市民生活を守る立場でJAに働きかけること。
さらに老朽化した宇多野ユースホステルの改築問題について、外国人客1万人を含む3万人の利用者があり、観光立国としてもまた観光客5000万人を目標にしている京都市にとってもその改築の重要性を質疑。
総務局からは同和対策事業補助金等に関する不適切な事務処理に係わる処分についての報告。
市長、副市長らは減給、当時同和対策を担当していた管理監督職員らは戒告、課長、係長ら厳重文書訓戒や注意など市長部局で37人が、教育委員会、水道局職員らを含めて合計57人の処分が行われた。同和運動団体がカラ事業や水増し事業で補助金を受けていたこの事件は、京都市として組織上の責任があり、構造的な問題だ。
同和問題の解決の取り組みが、この30年、京都市政の重しとなって制度疲労を起こし、職員は疲弊し、京都市行政が停滞してきた。ぼくは94年と96年の本会議で、同和行政のあり方について真っ向から論陣を張り(市会ホームページで議事録をぜひご一読ください)、また同和問題懇談会の委員としても発言をして懇談会として「意見具申」を提出し、同和行政が終結を迎えた今、住民訴訟の係争中にこの事件が明るみになった。処分された職員には友人も多く、彼らの心はいかほどのものか。また運動団体は、不正に使用した金を一部返還しているが、この問題をどう反省し、対処するのか。
この日朝一番、幹部職員を集めて処分が発表され、また財政総務委員会と同時に開催されていた文教委員会で、この補助金問題についての調査報告がされたが、NHKのテレビニュースでも放映され、新聞にも大きく載った。京都市政の暗部が、膿が一挙に露出した一日。気が滅入る。いずれの機会に、本会議か委員会で同和行政の総括をしようと思う。
●7月23日
民主党と自由党が合併するというニュース。菅さんと小沢さんの会談で、一挙に決まったという。政界は一寸先は闇だとよく言われるが、ほんまに国会議員のみなさんは、何を考えておるねん!われわれ地方議員は、どうなるんや!この10年、ほんま、おおじょしまっせ!
祇園祭も終わったというのに、小雨模様で涼しい夏。今日から3日間は、事務所移転の挨拶を兼ねながら、市民派議員レポート等を封筒に入れたものを持って、組合や主だった支持者宅を回る日々。選挙以来、久しぶりに会う人もいて、よかったね、と言われるとうれしいものだ。夜はライオンズクラブの例会。
●7月24日
昨日に続いて、地元、聖護院と吉田を挨拶回り。久しぶりに陽射しも強く暑い。自転車であっち行ったりこっちいたりしながら、郵便配達人。在宅の方には声をかける。心地よい汗を流しながら歩く。学生時代にはアルバイトで大丸のお中元やお歳暮を配達していたので、苦にならない。もっとも体力はだいぶ落ちたが。途中、久しぶりに吉田歯科でゴリゴリ歯石を取ってもらう。いつもながら気分はよくないな。
夕方、友人の管理職の教員と一献を交わす。学校運営もたいへんだね。地域に開かれた学校をどのように作っていくのか。健闘を!
●7月25日
明日が新事務所のオープニングサロンなので案内を配りながらの自転車で挨拶回りの3日目。吉田、百万遍周辺を回る。吉田では、関電のテニスコート跡に建設予定のマンション問題で色々な心配と要望を聞く。また百万遍周辺では、初当選以来16年間、事務所を構えてきたので、長いことお世話になりましたとご挨拶。
事務所ではスタッフが、明日のオープニングサロンの準備で買出しに走ったり机を並べたりで右往左往。
さて何人の方にご参加してもらえるかな?
夜は民主党2区総支部の常任幹事会。前原衆議院議員は、国会が終幕を迎えて帰って来れず。山口、北岡、隠塚議員に、この春の選挙で奮闘した中野、井上君らと解散総選挙での2区小選挙区で前原衆議院議員、再選必勝に向けて気合を入れることに。どうやら投票は11月9日になりそうだ。お盆が過ぎたら本格的な準備に入る。自民党候補に負けへんで!そして来春2月は市長選挙だし、1年先には参議院選挙もある。もうちょっとゆっくりしたい、というのが本音。
●7月26日
新事務所お披露目のオープニングサロン。午後1時から夕方7時までのマラソンサロン。昼前から来ていただく方もおられて嬉しい悲鳴。前原衆議院議員、福山参議院議員、北岡ちはる府会議員をはじめ、地元の聖護院、吉田を中心とする左京区の支持者や学生時代からの友人、市役所や組合の友人など、入れ替わりで延べ120人の参加者。
広くなったとはいえ、10坪のフロアは熱気ムンムンでゆっくりしてもらえなくて、申し訳ない。花を贈ってくれた人、ワインや缶ビールを持って来てくれた人なども多く感謝。インターンの二人の学生も奮闘してくれた。三本締めで終わったのが午後8時前。延々7時間、ビールやワインを飲んで喋ったのだ。タフなぼくもさすがにフラフラになった。ご参加いただいたみなさん、ありがとう。
次は8月26日(火)のウエスティン都ホテルでのサマーサロンに向けて準備をすることになるが、新事務所もこれでようやく一段落。少し落ち着いて資料の整理など仕事をしよう。近くに来られたら、お立ち寄りください。
●7月27日
朝一番、地元吉田は氏子講社講社員による祭具の虫干しの日。ぼくは、顔を出しただけで、車で1時間ちょっと、一路左京区北部は花背へ。峠の気温は18度。涼しい。
山村都市交流の森での「ふるさと森都市フエスティバル2003」に参加。花背、別所、久多、広河原、百井の人たちを中心に特産物の模擬店が並びまた魚つかみや草木染めや木工教室などまちの子供たちも大喜び。笑福亭猿笑さんの納涼落語も楽しかった。地鶏の焼き鳥や鮎焼きや山菜のてんぷらなどをご馳走になって、北部の人たちと交流。左京区は最北部広河原の喫茶店「庄べい」にも行く。選挙のときは残雪があったのを思い出す。帰途、教育委員会の「花背山の家」にも立ち寄る。
夕方、国際会館で前原誠司衆議院議員の左京後援会主催の「夏の夕べ・国政報告会」に参加。後援会のみなさんに選挙の御礼と解散総選挙に向けての決意。8時からは国際会館恒例の「花火大会」に歓声。
●7月28日
朝から大原の里づくり協会のみなさんとバスで福井県は武生市の隣接の村、宮崎村へ。宮崎村は、EM菌を有効利用して減農薬化と有機栽培に取り組み、また下水処理にEM菌を活用している。宮崎村は人口4000人、陶芸の里として、公共施設はワインカラーに中心部に統一されていて、ハナミズキの街路が綺麗で、ユニークな村。下水処理場などを見学。大原では、今後循環型観光トイレや下水処理をどうするか、先の市会本会議でも質疑した問題があって、自治会挙げてEM菌の活用を模索されている。
5時過ぎ、武生から雷鳥に乗って北岡ちはる府会議員と帰京。夜は、連合京都洛東地協のビアパーティ。ハードな一日であった。
●7月29日
民主党京都府連常任幹事会。向日市市議選で中村栄仁君当選の報告や自由党との合併問題について国会議員から報告。また解散総選挙が政治日程に上がってきたので、5区の候補者に福山哲郎参議院議員の秘書小林哲也君を擁立する方向で内定とする。また総合選挙対策本部、衆議院議員選挙対策本部、京都市長選挙対策委員会、参議院選挙対策本部を設立することを決めた。
ぼくは京都市長選挙対策委員会の事務局長になった。市会議員団をまとめ、市民の意見を聞き、桝本市政2期8年を検証し、またマニフエストづくりもしたいと思っている。責任重大や。
夜は、さぼっていた「ひとくち日誌」打ち込み。
●7月30日
午前中、地元は吉田山の南山麓の下大路町宅地開発が進んでいるのだが、わが家の墓地のある吉田神葬墓地との境界での工事について立会い。
午後は、市役所の会議室で、わが議員団の二人の新人議員を対象とする財政問題についての勉強会に同席。インターン生の二人も傍聴。担当部長から京都市の財政のあらましや交付税のことや財源委譲問題や公債費の問題など説明。
その後、とある運動施設の利用について担当者から前向きな回答をもらう。関係者に喜んでもらえるだろう。
夜は、公営企業決算をこの9月市会に控えて、議員団の交通水道委員と京都交通労組、京都水道労組の3役と諸課題について協議。命の水と市民の足を守る立場で、委員会で論議をしたい。
●7月31日
地元の近衛広場のことで、近接者と協議。
午後は、改装なった議員団室で資料の整理。またとある保育園のことや白川河川改修工事のことや来週開かれる「都市計画審議会」の議案についてそれぞれ担当者から説明を受ける。
夜は、今枝徳蔵後援会総会主催の「徳ちゃんと乾杯」。今枝議員は、中央市場出身なので、ぼくは挨拶をさせてもらう際に、ぼくも初当選する前、中央市場で4年間デッチ車を引き、モートラに乗っていたことを喋る。会場には、その当時ぼくが配達に行っていたスーパーの店長もいて、久しぶりの再会。中央市場で4年間働いたことは、今肥やしになっている。7月もこれにて終わり。もう8月だ。
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